妖狐伝義経千本桜
全4巻(Gファンタジーコミックス/スクウェア・エニックス刊)
月刊Gファンタジー平成11年10月号〜平成13年10月号
〜あらすじ〜
時は平安末期、源義経は平家追討を果たすも兄頼朝と不仲となり、義経は、頼朝の勘気の元となった、平家の三将の偽首を本物とすべく、西国落ちを決意する。一方、物の怪の長の子である白狐は、自分の両親が人間たちに殺され、その生皮が張られた「初音の鼓」が義経の元にあると知り、義経一行を追うが…。そして彼等を待ち受ける平家の三将の背後には祟徳院の怨霊の力添えがあった。
昔の原作物のうち、八犬伝などは何度も漫画化されていますが、義経千本桜は有名にもかかわらず、まだ誰もやってみていないようなので、トライしてみました。そのまま漫画化するのは無理なので、かなりの改変をしています。加えて祟徳院のくだりやラストのあたりは全くのオリジナルとなっております。舞台ならではの良さ、ってところを漫画ではカットしていたりするので、ぜひ舞台の方も機会があれば御覧になっていただきたいものです。
エルナサーガでゴッツい兄ちゃんを描いていたのに、今度は細い狐を描かねばなりません。最初はなかなか細くならずに、担当氏に「これじゃ狼じゃん」などと言われたり。そのうちどんどん細くなって、今度は細すぎたり。なにやってるんでしょうか(苦笑)。