エスペリダスオード
1〜4巻〜(REXコミックス/一迅社刊)ComicREXにて連載中
〜あらすじ〜
五英雄の力により人間が魔族を平定した退魔戦争より30年、エスペリダス大陸は、魔族の力の源である天雷剣・地轟剣と三つの呪歌を五大竜に守ってもらうことで平和を維持していた。ところがあるとき魔族の王が守護竜バルクを殺して天雷剣を奪い、魔族の再興を誓って人間への攻撃を開始する。魔詠歌手を夢見る辺境の少女ナシラが出会ったアルドという少年は、自覚のないまま次の勇者に選ばれ、新しき勇者として魔族と戦う使命を課せられてしまう…。
中世風ファンタジーの良さは、ある程度のリアリティを持って、新しい世界観を作ることが出来ることです。
ヨーロッパ風も和モノも好きですが、両者の違いは、ヨーロッパ風ファンタジーの方が異人たちが強い? 日本の民話にも人ならざるモノたちは登場しますが、彼らは悲しいかな征伐される寸前であったり、幻のようにはかないことが多いのです。これはそのまま説話成立期に両方の社会が現実に置かれていた状況の差かも知れないです。ヨーロッパではより大きな勢力の異民族・異文化とのせめぎ合いがずっと続いた、という…。
もちろん、お約束満載!の西洋ファンタジーを楽しんで描くわけですが、その中で出来ること、現代に繋がるテーマは何か提示できないか、ということもいつも考えています。